DIORE CLINIC
4.8(400+)
💡 ひと目で見る
· 肌は昼は「防御」、夜は「再生」モードに切り替わります。化粧品・サプリメントもこの生体リズムに合わせて時間帯を分けると、効果が上がります。
· 朝の化粧品: ビタミンCなどの抗酸化成分 → 保湿 → 日焼け止め(昼の紫外線・汚染から守る)。
· 夜の化粧品: レチノール・ペプチド・セラミド(夜は肌の透過性が高まり、吸収・再生に有利)。
· サプリメントは朝にビタミンC・B群、夜にマグネシウム・コラーゲンが無難です。
· 重要な組み合わせ: 塗るビタミンC(朝)とレチノール(夜)は同じ時間に重ねて使いません。
同じ製品でも、「いつ使うか」によって結果が変わることがあります。肌にも24時間周期で動く体内時計があり、昼は外的刺激を防ぐ防御機能が、夜はダメージを修復する再生機能が優位になるためです。朝に向くものと、寝る前に向くものが分かれる理由はここにあります。
| 時間帯 | 塗るもの(化粧品) | 摂るもの(サプリメント) | 主な目的 |
|---|---|---|---|
| 朝 | ビタミンC、ナイアシンアミド、日焼け止め | ビタミンC、ビタミンB群、(脂溶性は食事と一緒に) | 防御・抗酸化 |
| 夜 | レチノール・レチノイド、ペプチド、成長因子、セラミド、ヒアルロン酸 | マグネシウム、コラーゲン | 再生・回復 |
皮膚バリア機能は一日の中でも変化します。健康な成人16人を24時間にわたり2時間ごとに測定した研究(Yosipovitchら、1998、J Invest Dermatol)では、経皮水分蒸散量(TEWL、肌の外へ逃げる水分量)と皮膚表面のpH・温度に、統計学的に有意な日内リズムが見られました。重要なのは、夕方から夜にかけて肌の透過性が高まることです。
さらに、紫外線で損傷したDNAを修復する働きは夜に最も活発になり(おおむね真夜中前後)、細胞の再生(ターンオーバー)も夜間に速くなります。つまり夜は、有効成分の「吸収」と肌の「修復」に有利な時間帯です。ただし透過性が高まる分、水分も失われやすくなるため、夜の保湿も重要です。
逆に昼は、紫外線や汚染物質が活性酸素(コラーゲンやDNAを損傷する不安定な分子)を絶えず生み出します。だから昼には「守る」成分、夜には「整える」成分が合います。

ビタミンC(抗酸化成分)。 L-アスコルビン酸はpH3.5未満の酸性環境で活性を持ち、紫外線・汚染によって生じた活性酸素を中和します。ビタミンC・Eを日焼け止めと一緒に使うと、日焼け止めだけを使った場合よりもサンバーンセル(sunburn cell)の形成をより強く(ある臨床研究では約4倍)抑制するという報告があります。洗顔後、最初に、日焼け止めの前に塗るのが一般的です。
ナイアシンアミド。 光に安定しており、ビタミンCと併用しても問題ありません。バリア強化・皮脂・色素ケアに役立ち、朝・夜どちらにも使えます。
仕上げは広域(broad-spectrum)日焼け止め。 朝のルーティンの核心であり、実質的に最も強力なアンチエイジング段階です。
レチノール・レチノイド。 コラーゲン合成を促し、細胞ターンオーバーを高める、処方なしの抗老化成分の中でも根拠が最も強い部類です。ただし日光(UV)に当たるとすぐに光分解して効果を失い、肌を日光により敏感にするため、必ず夜に使います。妊娠中は使用禁忌です。
ペプチド・成長因子・セラミド。 夜の再生段階と相性がよく、相乗効果が期待できます。
ヒアルロン酸・保湿剤。 夜間に増える水分喪失を補います。
重ねないこと: 塗るビタミンC(酸性)とレチノール(中性pHを好む)を同じ夜に重ねると、互いの効果が下がり、刺激が強くなる可能性があります。なので、ビタミンCは朝、レチノールは夜に分けるのが基本です。
当院では、「何を使うか」と同じくらい「いつ使うか」もあわせてご案内します。特にレーザー・スキンブースターなど施術直後の回復期には肌バリアが敏感になっているため、夜のレチノールや酸性製品を一時的に中止するよう勧めることが多いです。サプリメントも、服用中の薬や基礎疾患によって相互作用が変わるため、個々の状態に合わせて調整を一緒に確認します。

Q1. 飲むビタミンCと塗るビタミンCセラム、両方朝に使ってもいいですか?
はい。飲むものと塗るものは作用経路が異なるため、互いに干渉しません。施術後のケアの助けになります。施術を受けた日も夜にレチノールを使っていいですか?
施術の種類と回復状態によって異なり、一定期間中止を勧めることが多いです。自己判断より、施術を受けた施設の案内に従ってください。
スキンケアとサプリメントは、「良いものをたくさん」ではなく、「適切な時間に適切に」が大切です。昼は守る(抗酸化・日焼け止め)、夜は整える(再生・保湿)という大きな原則だけ覚えておけば、手持ちの製品の効果を一段高められます。
ℹ️ 本コンテンツは一般的な医療情報の提供を目的としており、個別診療の代わりにはなりません。肌の状態によって結果は異なる場合があり、正確な診断と相談は皮膚美容の専門医療スタッフと行ってください。