SECRET CLINIC
5.0(50+)
アンチエイジングの相談で最もよく受ける質問は、「サーマジとウルセラのどちらがより良いですか?」です。答えにくい質問ですが、その理由は2つの施術の優劣をつけにくいからではなく、2つが同じ軸の上にないからです。異なる層で働く施術をひとつの順位に並べるのは、ドライバーとハンマーのどちらがより良い工具かを尋ねるようなものです。
そのため、相談では機器名から先に決めず、まず顔で実際に何が変わったのかを確認します。その変化がどの層から始まったのかが分かれば、選択肢は自然に絞られます。
まず押さえておくことがあります。たるみがすでにかなり進行し、余る皮膚の量が多い場合は、切開による外科的な方法が標準的なアプローチです。以下で扱う施術は、その段階に至る前、あるいは手術を選びにくい状況で検討する方法です。この順序を逆にして説明する資料が多いのですが、期待値を設定するうえではあまり役立ちません。
この前提に立つと、高周波と超音波を用いた施術は同じ系統の原理に属します。切開せずに皮膚の内部の特定の層へ熱を届け、その熱が生んだ変化を体が修復する過程でコラーゲンが新たに作られ、再配列されるよう促します。
ここから2つのことが見えてきます。ひとつは時間です。修復と再形成には数週間から数か月かかるため、施術直後の印象だけで結果を判断するのは難しいです。もうひとつは個人差です。同じエネルギーを受けても、組織の反応は人によって異なります。
モノポーラ高周波は、電流が組織を通過する際に分子が回転して生じる熱を利用します。この方式は比較的広い体積を一度に温める性質があります。熱によってコラーゲンが即時に収縮する反応と、その後の創傷治癒過程でコラーゲンと弾性線維が新たに作られる反応が同時に起こるとされています。
このとき表皮を保護するために冷却が併用されます。ただし冷却は、ただ得られる安全装置ではありません。文献では、冷却はやけどのリスクを下げる一方で、到達深度とは引き換えの関係にあると指摘されています。安全に深く入れることが技術的に簡単ではない、という意味です。
集束超音波は仕組みが異なります。超音波エネルギーを一点に集め、その地点の温度だけを瞬時に上げます。虫眼鏡で太陽光を集めるのに似ており、エネルギーが通る経路ではなく、焦点が結ぶ地点に微細な熱凝固点が作られます。広く温めるのではなく、点で打つ方式です。
2つの方式は互いの代わりにはなりません。広く温めることと、点で打つことでは、組織が受ける刺激の性質そのものが異なります。
ここが実際に最も誤解が生じやすいところです。「超音波リフティング」という一語でまとめられる施術でも、見ている深さはそれぞれ異なります。
ウルセラピー プライム™(ULTHERAPY PRIME®)は、1.5 mm、3.0 mm、4.5 mmの異なる深さに焦点を合わせるよう設計されています。真皮からその下の支持構造まで層を分けてアプローチでき、リアルタイムの超音波画像で層を確認しながら施術する点がこの機器の構造的な特徴です。
ソフウェーブ™(SOFWAVE™)は11.5 MHzの超音波を使用し、作用点を1.5 mmの中間真皮に置くよう設計されています。同じ超音波系ですが、深い支持層ではなく真皮を狙うという点で、アプローチする層が異なります。
そのため、「超音波を受けたのに効果がなかった」という言い方は、それだけでは判断材料になりません。どの深さを狙った施術だったのか、そしてその深さがその時の顔の変化と合っていたのかを、あわせて見る必要があります。
エネルギー系機器は医療機器として認可を受けますが、その認可は「顔」に対して大まかに出るのではなく、特定の部位と特定の使用目的に対して出ます。同じ超音波系でも、認可内容は互いに異なります。
どちらも超音波を使いますが、認可された部位の一覧は重なることもあればずれることもあります。この違いはマーケティング文句ではなく、各製品がどの根拠でどこまで確認を受けたかを示す情報です。
患者さんご自身でも確認できます。医療機器の電子民願窓口の製品情報で製品名を検索すると、認可された使用目的を見ることができます。相談で聞いた説明と認可内容が大きく違って見えるなら、その場で尋ねてかまいません。
まず、顔で起こっている変化がどちらに近いかを見ます。
ここに皮膚の厚さと皮下脂肪量、回復に使える時間、さらに過去に受けた施術歴が加わります。東アジア人の皮膚は西洋人と構造的な違いが報告されており――比較的薄い皮膚、密な浅層筋膜、深部筋膜の連結――層を確認しながらアプローチすることがより重要になる、との指摘もあります。
相談が機器名から始まると、この判断が丸ごと飛ばされます。順序を変えたほうがよいです。
複数の施術を一緒に計画する理由は単純です。狙う層が違えば重ならず、それぞれに担う役割が生まれます。逆に、同じ層を見る施術をいくつも重ねても、負担だけ増えて得られるものは大きくないかもしれません。
実際に一緒に計画するのが合理的な状況は、たとえば次のような場合です。
表情筋の動きに由来するしわが一緒にあるとき。 この種のしわは、熱を届ける施術の対象ではありません。ボツリヌストキシン注射のように作用機序の異なるアプローチが別途必要かどうかを、診療で判断します。
ただし、ここで明確にしておきたいことがあります。併用の順序と間隔については、確立された根拠がまだ限られています。この分野の専門家コンセンサス文書でも、メンテナンスの間隔は扱っていても、施術同士の具体的な時間間隔は明記しておらず、多くを臨床判断に委ねています。
そのため実務では、このように進めます。いろいろな施術を一度に詰め込むことが、常により良い選択とは限りません。ひとつを先に行って反応を確認し、その後で次を計画すれば、どのアプローチがこの顔に合っていたのか分かります。最初から全部足してしまうと、結果が良くても悪くても原因が分かりません。
加えた数だけ効果が大きくなるわけでもありません。組み合わせを増やすほど回復の負担と副作用が重なる可能性は確実に高まりますが、効果がその分だけ比例して大きくなる根拠はそれほど明確ではありません。この非対称性を理解したうえで決めるほうがよいです。
共通して、施術中に痛みを伴うことがあり、施術後に一時的な赤みや腫れが出ることがあります。この程度の反応は通常、特別な処置なしにおさまります。
性質の異なるリスクもあります。超音波系では、エネルギーが意図した層より浅く置かれるとやけどが起こりうることが文献で繰り返し指摘されています。一時的な神経刺激による感覚異常や表情筋の力の低下が起こることがあり、通常は時間とともに回復しますが、数週間から数か月かかることもあります。局所的な脂肪萎縮は前の変化と異なり自然には戻らないことがあり、別途評価が必要です。高周波施術でも、冷却が不十分だと表皮障害が生じることがあります。
持続期間についても触れておきます。このような施術で得られた変化は永続的ではなく、その後も老化は続きます。集束超音波では12〜18か月間隔のメンテナンスが言及され、年齢に応じて調整するという意見が示されていますが、個人差の大きい領域です。
もうひとつ確認していただきたいことがあります。専門家コンセンサス文書では、東アジア市場に低価格の模造・偽造機器が流入する問題が明確に警告されています。施術前に使用する機器と消耗品が正規品か、正式に認可された製品かを確認することは、過度な要求ではありません。メーカーごとに正規品確認の仕組みを運用している場合があり、認可の有無は食薬処で直接確認できます。
3つの施術を順位で並べる代わりに層で分けて見ると、判断はずっと単純になります。真皮を見るのか、より深い支持構造を見るのか、あるいはボリュームそのものを扱うべきか。この質問に答えが出れば、どの方法が適しているかはおおむね見えてきます。
そして併用は、足し算というより分担に近いものです。何を追加するかではなく、どの層を誰に任せるかを決めることです。目標が、人工的に引っ張った顔ではなく、よく休んだように見える自然な印象であるなら、強い施術を増やすより、今の顔で実際に何が変わっているのかを正確に見極めるほうが結果に近づきます。
ソウル新論峴駅皮膚科 シークレット医院でした。