DIORE CLINIC
4.8(400+)
埋める施術と育てる施術では、結果が現れるまでの時間が異なります
💡 ひと目で見る
· フィラー(ヒアルロン酸)は、注入した瞬間にボリュームを補う「即時ボリューム」施術です。
· コラーゲンブースター(レディエッセ・スカルプトラ)は、体が自らコラーゲンを作るよう促す「遅延性再生」施術です。
· 一言で言えば、へこんだ部分をすぐに埋めたいならフィラー、顔全体が下がってきた感じならコラーゲンブースター。
· レディエッセ(CaHA)は即時ボリューム+コラーゲン刺激を兼ね、スカルプトラ(PLLA)はボリュームより生成に重点があり、数か月かけてゆっくり満ちていきます。
· フィラーは溶解酵素で元に戻せますが、コラーゲンブースターには戻す薬がありません。
どちらも注射で入れ、どちらも「顔がふっくら見える」という結果を語るからです。カウンセリングでも「スカルプトラもフィラーじゃないんですか?」という質問をよく受けます。
しかし、両者が体の中で行っていることは根本的に異なります。フィラーは自らがボリュームとなって空間を占め、コラーゲンブースターは薬剤自体がゆっくり消えながら、その場に自分の組織が作ったコラーゲンを残します。そのため、効果が出るタイミングも、持続の仕方も、うまくいかなかったときの対応も異なります。
フィラー(HA filler、ヒアルロン酸フィラー、ヒアルロン酸フィラー、玻尿酸填充、玻尿酸填充劑)は、体内にも存在するヒアルロン酸をジェル状にして、へこんだ部位に直接補う施術です。ヒアルロン酸は水分を強く引き寄せる性質があり、注入した瞬間にその空間分のボリュームを作ります。
重要なのは即時性と可逆性です。施術台を降りるとすぐに変化が見え、形が気に入らない、または副作用が生じた場合はヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸分解酵素)で溶かすことができます。この「消せる」点が、フィラーの最大の安全装置です。
主にほうれい線、涙袋、目の下のくぼみ、あご先・鼻などの輪郭、唇のボリュームのような位置と形がはっきりした部分に使われます。製品によって約6~18か月持続し、時間の経過とともに体内酵素によって分解されます。
コラーゲンブースター(バイオスティミュレーター、collagen biostimulator、コラーゲンブースター、胶原蛋白再生剂)は、薬剤そのものが直接ボリュームを作るのではなく、真皮内の線維芽細胞(コラーゲンを作る工場の細胞)を刺激して、自分のコラーゲンを新たに作らせる注射剤です。代表的なものに2種類あります。
レディエッセ(Radiesse、CaHA、カルシウムハイドロキシアパタイト)は、カルシウム成分の微小球がジェル中に浮かぶ構造です。ジェルが即時的にボリュームを出し、その後、微小球が線維芽細胞を刺激してコラーゲンを誘導します。Yutskovskayaらの研究では、希釈レディエッセ施術後8か月・12か月時点でコラーゲンI型とIII型が有意に増加し、エラスチン生成も4か月時点から観察されました。
スカルプトラ(Sculptra、PLLA、ポリ乳酸)は、手術用の吸収糸にも使われる成分で、即時ボリュームはほとんどなく、数か月かけてコラーゲンをゆっくり満たします。Goldbergらの臨床では、PLLA施術3か月後にI型コラーゲンが約65.5%増加しました。スカルプトラのFDA臨床は3週間間隔で最大4回の施術プロトコルで行われ、最終施術後最大25か月まで効果が持続したと報告されています。
ヒアルロン酸フィラーが即時にボリュームを補う方式と、コラーゲンブースターが線維芽細胞を刺激して新しいコラーゲンを作る方式を比較した断面図
フィラーは空間を占め、コラーゲンブースターは組織が自ら満たすようにします。
| 比較項目 | フィラー(HA) | レディエッセ(CaHA) | スカルプトラ(PLLA) |
|---|---|---|---|
| 主成分 | ヒアルロン酸 | カルシウムハイドロキシアパタイト | ポリ乳酸 |
| 作用原理 | 水分を含んで空間を満たす | 即時ボリューム+コラーゲン刺激 | コラーゲン生成誘導が中心 |
| 効果発現 | 即時 | 即時+2~3か月から再生効果 | 6~8週から段階的 |
| 効果持続 | 約6~18か月 | 約12~18か月 | 最大25か月と報告 |
| 主な適応 | ほうれい線、涙袋、輪郭デザイン | あごライン・首・手の甲のハリ、広範囲のたるみ | 顔全体のボリューム減少、こけた印象 |
| 施術時間 | 15~30分 | 20~30分 | 20~30分 |
| ダウンタイム | 腫れ・あざ 2~5日 | 腫れ・あざ 2~5日 | 腫れ・あざ 2~5日 |
| 推奨回数 | 1回後、必要に応じて調整 | 1~2回 | 4~6週間隔で2~4回 |
| 可逆性(元に戻す) | 可能(酵素注射) | 不可 | 不可 |
| 費用 | 要相談 | 要相談 | 要相談 |
フィラーは施術直後に効果が最大で徐々に減少する一方、コラーゲンブースターは数か月にわたり効果が上昇する時間経過グラフ

同じ「満たす」という目的でも、時間に沿ったグラフの形はまったく異なります。
フィラーが向いている方
コラーゲンブースターが向いている方
スカルプトラとレディエッセで迷う場合は、最初にどれくらいのボリュームが必要かが基準になります。ボリューム減少が大きく、開始時点からある程度の支えが必要ならレディエッセ、急な変化なく自然にゆっくり満たしたいならスカルプトラが合います。
実際の臨床では、どちらか一方を選ぶより役割分担することが多いです。コラーゲンブースターで顔全体の土台をしっかり作り、難易度が高い、または精密な輪郭が必要な部分はフィラーで仕上げる形です。リフティング機器(HIFU・高周波)施術と併用することもできますが、熱を使う施術は注入物に影響を与える可能性があるため、順序と間隔の設計が必要です。
当院では、コラーゲンブースターをおすすめする際に「今月すぐ見える変化」を約束しません。コラーゲン再生は生理的プロセスなので時間が必要で、あらかじめ期待値を正確に合わせておかないと「効果がない」という誤解につながるためです。逆に、結婚式や大切な予定が迫っている方には、時間のかかるコラーゲンブースターはおすすめしません。
もう1つ、コラーゲンブースターには戻す薬がないため、注入層と量は控えめに設定します。足りない分は次回追加できますが、多すぎるものは元に戻しにくいためです。
レディエッセとスカルプトラは、希釈比率・水和時間・注入層によって結果が大きく変わる施術です。ソウルで相談する場合は、正規品の使用 여부とともに、ボリューム減少部位を顔全体の観点から評価して設計しているかを確認してみてください。江南駅近くのディオレクリニック(DIORE Clinic, Seoul)では、皮膚美容専門の医療スタッフがまず顔のボリューム分布を評価し、そのうえでフィラーとコラーゲンブースターの役割を分けて計画し、海外患者向けの外国語相談チャンネルも運営しています。

Q1. スカルプトラは施術後いつから効果が見えますか?
通常6~8週から変化を感じ、3~6か月にかけて徐々に満たされます。施術直後は水分流入で一時的にふっくら見えますが、数日で落ち着き、これを効果がなくなったと誤解される方が多いです。本当の効果はその後から上がってきます。
Q2. レディエッセとフィラー、あごラインにはどちらが良いですか?
あごラインが崩れた原因がボリューム減少と皮膚のたるみなら、レディエッセがハリまで一緒に改善しやすく有利です。あご先や涙袋を精密に整える目的ならフィラーが適しています。2つを組み合わせることもよくあります。
Q3. コラーゲンブースターもフィラーのように溶かせますか?
できません。ヒアルロン酸フィラーだけが酵素で溶かせます。レディエッセとスカルプトラには分解酵素がありません。そのため、注入量と深さを最初から控えめに設計することが重要です。
Q4. 30代前半ですが、もうコラーゲンブースターを受ける必要はありますか?
コラーゲンは20代後半から年に約1%ずつ減少するため、30代前半で始めることは無意味ではありません。ただしこの時期は、一般的に水分ケア・バリアケア・紫外線対策のほうが大きな違いを生みます。実際にボリューム減少が見られるか評価したうえで決めることをおすすめします。
Q5. 施術後に顔をマッサージする必要はありますか?
スカルプトラは薬剤を均一に広げるため、施術後数日間のマッサージを勧める場合があります。一方、フィラーは形が崩れるおそれがあるため触らないのが原則です。製品と施術部位によって異なるため、必ず施術した施設の案内に従ってください。
フィラーとコラーゲンブースターは競合関係ではなく、役割の異なるツールです。「どこがへこんでいるか」が明確ならフィラー、「全体的に物足りないか」が問題ならコラーゲンブースターが出発点です。どちらを先にするかは顔全体のボリューム分布を見て判断すべきで、順序を誤ると費用はかかるのに結果が曖昧になることがあります。
ℹ️ 本コンテンツは一般的な医療情報の提供を目的としており、個別診療の代わりにはなりません。施術結果は個人の肌状態によって異なる場合があり、正確な診断と相談は皮膚美容専門の医療スタッフと行ってください。
参考文献